「虫歯にはフッ素が良い!」
テレビや雑誌、CMなどで目にするのでご存じの方がほとんどだと思います。
ではなぜフッ素が虫歯予防に効果があるのか、どういった働きをするのかご存じですか?
大きくは下記の3つの働きをします。
①歯の表面からフッ素を吸収し、エナメル質を強化して虫歯菌の出す酸から歯を守る。
②虫歯菌の出す酸の生成を抑える。
③初期の虫歯であれば、再石灰化の作用により修復される。
これらの働きにより虫歯を抑える力があるのです。
乳幼児などの小さなお子さまの乳歯は特に柔らかく、唾液の中に含まれるカルシウムやフッ素を取り込んでいくことで大人の歯のように硬くなっていきます。ただし唾液中のフッ素はごく少量の為、生えだしてから成人と同じ硬さになるまで数年かかります。
そのため生えてからの数年が一番虫歯になりやすいのです。
中学生、高校生より小学生くらいの時に歯医者さんに通うことが多いのはこのような背景も関係します。
虫歯予防で先進国といわれるフィンランドでは、各家庭で低濃度のフッ素を歯に塗布したり、食べ物・水などから取り入れています。
もちろんお子さまだけでなく大人の方にも有効です。
定期的な健診、フッ素塗布で虫歯を予防しましょう。