親知らずって?
「親知らず」は上顎第三大臼歯、下顎第三大臼歯のことです。
真ん中の歯から奥に数えて8番目の歯です。
多くの場合、思春期以降に生えてくることから、この名前がついています。
虫歯になりやすい親知らず
親知らずに関しては、患者さんの多くは痛みを訴えて来院されます。
この部分は口のいちばん奥にあり、歯みがきの際にブラシが届きにくい、まっすぐではなく、横や斜めに生えていることが多いため、どうしても虫歯になりやすい歯です。
また、親知らずがあるために、食べたものが詰まりやすく、親知らずの前の歯ぐきが痛むことがあります。
「痛まない親知らずなら、そのままでいいのですか?」ということもよく聞かれます。上下ともよほどまっすぐ生えていて、きちんと噛み合せができている場合はそのままでいいのですが、そういうケースはあまりみられません。7番目と8番目の親不知の間にものが詰まりやすい場合は、7番目の歯を守るために親知らずを抜きます。
また、歯は毎日動いているものですが、親知らずが前に倒れて7番目の歯を押し、歯並びを悪くしている場合もあります。この場合も抜歯した方がいいでしょう。
親知らずは、顎の奥のしっかりした骨に生えているということもあり、抜きにくい歯のひとつです。
大学病院の口腔外科などで抜くことをすすめられることも多いのですが、当院では、月に2回大学の口腔外科医を招き、親知らずなどの抜きにくい歯にも対応しております。