歯のクリーニングでどうなる? プロの歯磨き「PMTC」について
歯のクリーニングは
「PMTC」
(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
といいます。
まずは、歯石と汚れを取り、人によってはタバコなどによって着色汚れがついている歯もあります。その場合は特別な機械で除去します。
歯の表面がザラザラしていると、そこに汚れがつきやすいため、トリートメントをして、歯をツルツルにします。さらに糸ようじで歯間を掃除し、最後に歯ぐきのマッサージ。仕上げにはさわやかな香りのマウススプレーを振って、完了します。
歯のクリーニングをおこなうことで、歯ぐきが引き締まり、出血しなくなります。
歯の表面、歯と歯肉の間の溝のプラーク(細菌のかたまり)の除去は、虫歯、歯の着色、歯周病、口臭などの悩みがある人に試していただきたい治療法です。
歯に汚れがあるとどうなるの?
1歯に磨き残しの汚れがあると、歯ぐきがブヨブヨして、腫れてきます。
2歯ブラシ、糸ようじを使うと血が出ます。
3歯ブラシをためらうようになります。
このように悪循環を繰り返し、歯が弱っていくのです。
タバコを吸う人は出血しない?
歯ぐきから出血するのはイヤなことですが、歯の汚れや異常を知らせるサインともいえます。
タバコを吸う人は、ニコチンで歯ぐきの血管がダメージを受けているので、歯が汚れても血が出ないことがあります。さらに歯ぐきの色も紫や象のような色になってしまいます。
出血しないことで、歯周病の進行具合がわからなくなり、気がついたときには、かなりひどくなっているというケースが少なくありません。
歯周病って?
歯周病は歯を支えている顎の筋肉が溶けてしまう病気で、かつては歯槽膿漏と呼ばれていました。その原因は歯についたプラーク。「歯のクリーニング」でも説明した細菌のかたまりです。
初期の段階では自覚症状がないため、虫歯の治療などで歯科医院を訪れ、レントゲンや検査が歯周病にかかっていることがわかります。
ひどくなると歯ぐきが腫れ、出血をします。
予防するには歯と歯ぐきを清潔に保つこと。予防手段として有効な「歯のクリーニング」をおすすめします。