歯磨き?
甘いものを控える?
答えは一概には言えませんが、世界的に見ると「フッ素」が重要だと言われています。
世界で一番歯磨きをしていて、且つ砂糖の摂取量が一番少ない国である日本。
それでもむし歯の数はアメリカやオーストラリア、スウェーデンの子供より多いのです。
実は日本の「予防歯科」は「虫歯先進国」より遅れているのが一因だと推測されます。
FDI(国際歯科連盟)が推奨しているむし歯予防の方法では、
1.水道水フロリデーション(水道水フッ化物濃度適正化)
2.フッ化添加食塩、学校給水のフッ素濃度適正化
3.フッ化物洗口
4.フッ化物配合歯磨剤
上記のように順位づけされています。
ハミガキや砂糖を控えるなどはランクインしていないのです。
むし歯予防の先進国と日本の取り組みの違いを簡単に表にしますと。
諸外国 | 日本 | |
フッ素入り水道水 | フッ素が添加されている | 米軍基地のみフッ素が添加されている |
フッ素化物洗口 | 薬局などで安価で購入できる | 歯科医院でしか扱えない |
フッ素入り歯磨き粉 | 適正濃度(1500~5000ppm)のものが購入できる | 薬事法の制限で900ppm以下の濃度しかない |
歯磨き | 歯磨きは適当だがフロスを使用 | 1日2回する(朝、晩)がフロスは未使用 |
抗菌剤洗口液 | 0.1%以上のものが購入可能 | 薬事法の制限で0.05%医科の濃度 |
キシリトールガム | 100%が一般的でスーパーなどで安価に購入できる | 市販品は10~50%ものもが多い。100%のものは歯科医院でしか扱えない |
歯科での定期健診 | 年に数回はクリーニングを受ける | 痛くなってから治療にいく |
このようにフッ化物の利用が日本ではあまり進んでいないのが現状です。
歯科医院でのフッ素塗布もすべてのお子さまに必要なわけではありません。
フッ素の濃度を考慮して、正しい方法で使用するために、是非一度ご来院ください。