例えば虫歯を削って詰める治療を行った場合、その治療がどんなにレベルの高い治療であったとしても、虫歯になる前の歯と比べると再び虫歯になりやすくなっています。
そのため、虫歯になってしまった本当の原因を取り除かないことには、高確率で再び虫歯が再発し、再治療が必要となります。
実際、歯科治療の約7割は過去に治療を行った部分の再治療です。
虫歯というのはただの結果であり、原因ではありません。
そして、虫歯を削って詰めるだけで原因を取り除こうとしない治療は、「治療」ではなく単なる「修繕」と言ってよいでしょう。
削って詰めるだけではなく、なぜそうなってしまったのか?どうすれば再び同じ事を繰り返さずに済ませることができるのか?というようなことを患者さんに分かりやすく説明できるということが、良い歯科医の条件ではないかと思います。