妊娠中の歯の治療

妊娠中だからといって、歯の痛みを我慢する必要はありません。当クリニックでは、お母さんと赤ちゃんの安全を考えた治療を行っています。 歯科治療に適した時期は安定期(妊娠5〜7ヶ月)です。この時期は体調が安定し、必要な処置を行えます。使用する麻酔薬は胎児への影響がないよう慎重に選び、局所麻酔で対応するため赤ちゃんへの心配もありません。
ただし、親知らずの抜歯は安定期でも避ける方がよいでしょう。妊婦さんが使える痛み止めには制限があり、術後につらい思いをする可能性があるからです。
痛みによるストレスは母体にも赤ちゃんにもよくないため、我慢せずに早めにご相談ください。
妊娠中に多い歯のトラブル(妊娠性歯肉炎など)
妊娠するとホルモンバランスの変化により、お口の環境も大きく変わります。代表的なトラブルが「妊娠性歯肉炎」で、妊婦さんの約70%が経験するといわれています。
女性ホルモンの増加で歯茎が腫れやすくなり、歯磨き時の出血、歯茎のむずがゆさ、朝の口内のネバつきなどが現れます。特に妊娠初期から中期にかけて症状が強くなる傾向があります。
つわりの吐き気で十分な歯磨きができず、嘔吐により口内が酸性になって歯が溶けやすくなります。食べつわりによる間食の増加や唾液量の減少も、むし歯リスクを高める要因です。
これらのトラブルは適切なケアで予防・改善できます。体調のよいときにこまめな歯磨きを心がけるようにしましょう。無理のない範囲で口腔ケアを続けることが、お母さんと赤ちゃんの健康を守ることにつながります。
妊娠する前の歯の検診

妊娠を考えたら、まず歯科検診を受けましょう。検診では、むし歯や歯周病をチェックし、必要な治療を済ませておきます。特に親知らずは、妊娠中のホルモン変化で炎症を起こしやすくなるため、問題があれば事前の抜歯がおすすめです。
歯石除去やクリーニングで口腔内を整えておくことも大切です。つわりで十分なケアができなくなる前に、プラークや歯石を除去してリスクを下げておきましょう。
出産後の育児期のむし歯リスクと対策
出産後は、育児期にある特有の理由でむし歯リスクが高まります。妊娠中のつわりによる歯磨き不足に加え、授乳や夜泣きでの睡眠不足、不規則な食事、間食の増加などがむし歯の原因となります。
注意が必要なのは、母親のむし歯菌(ミュータンス菌)が唾液を介して赤ちゃんに感染することです。スプーンの共有や口移し、キスなどが感染経路となってしまいます。
赤ちゃんが寝ている間のフロス使用や洗口液の使用など、工夫次第でケアは可能です。当クリニックでは治療中のお子さまの見守りサービスもありますので、お気軽にご来院ください。
よくある質問
- Q妊娠中のレントゲン撮影は大丈夫ですか?
- A歯科用レントゲンの被ばく量は、従来の10分の1まで減少しています。さらに撮影は口元のみで、お腹には防護エプロンを着用するため、赤ちゃんへの影響はほとんどありません。
- Qつわりで歯磨きができません。どうしたらいいですか?
- A体調のよい時間帯に磨く、小さめの歯ブラシを使う、歯磨き粉なしで磨くなど、工夫してみてください。どうしても無理なときは、洗口液でうがいをするだけでも効果があります。無理をせず、できる範囲でケアを続けることが大切です。
- Q妊娠中の麻酔は赤ちゃんに影響しませんか?
- A歯科で使用する局所麻酔は、適切な量であれば胎児への影響はないとされています。むしろ痛みによるストレスの方が母体に悪影響を与えるため、必要な場合は麻酔を受けてください。
- Q授乳中でも歯科治療は受けられますか?
- Aはい、受けられます。局所麻酔や通常の痛み止めは母乳への移行が極めて少なく、授乳を中断する必要はありません。ただし、使用する薬については必ず歯科医師にご相談ください。
- Q 子どもを連れて行っても大丈夫ですか?
- Aもちろん大丈夫です。当クリニックスタッフがお子さまの見守りをいたしますので、安心して治療を受けていただけます。キッズルームもご用意していますので、お気軽にお越しください。

